銅管の切断は管軸に対して直角に、しかも変形しないように切断し、切断面 のバリ取りを十分に行います。
銅管用カッターを使用し、ノコ刃による切断は避けてください。
ヴィックリムケールを用いて、管端から50~60mm程度、被覆材を除去します。
(JVタイプ60mm、JPタイプ50mm) JVタイプ施工の際、電気ろう付機をご使用の場合は、20~30mmだけ除去します。
銅管切断面のバリまくれを除去します。
切断面が変形した場合は、サイジングツールを使用し、真円になるように矯正します。
管内の流れを乱し、保護皮膜の生成を妨げることで腐食の原因となり、水漏れが起きることがある。
管の外面およびメス側の継手、バルブなどの内面 に付着している油脂などのスケール除去を確実に行ってください。
管端から3~5mm離して継手の差し込み代Gの長さ分薄く均一に塗布します。
管、継手、バルブ類の内面 へのフラックス塗布は避けてください。
継手寸法 | 継手最小 差し込み代 Gmm |
継手最小 差し込み代 Hmm |
|
---|---|---|---|
8A | 1/4B | 8 | 3 |
10A | 3/8B | 9 | 3 |
15A | 1/2B | 11 | 3 |
20A | 3/4B | 17 | 5 |
25A | 1B | 21 | 5 |
32A | 1 1/4B | 24 | 5 |
管銅管を継手類の受け止めに当たるまで確実に挿入し、フラックスが一様にまわるように、挿入後1~2回銅管を回転させてから止めてください。
250℃で融け始めるので、はんだ付けは300℃くらいで行います。加熱しすぎると、フラックスが炭化してはんだがまわらないことがあります。
はんだ付部のよごれおよび酸化防止のための炎は○印のように当てる。(急激に加熱するとフラックスが銅管内面に飛散し、腐食の原因となる。
呼称 (インチ) |
継手の 最大径 mm |
銅管の 最小内径 mm |
最大 隙間 mm |
最大接合 部深さ mm |
継手寸法 | |
---|---|---|---|---|---|---|
重さ(g) | 長さ(mm) | |||||
3/8 | 12.84 | 12.76 | 0.17 | 11 | 0.28 | 12 |
1/2 | 16.03 | 15.85 | 0.18 | 13 | 0.43 | 20 |
3/4 | 22.39 | 22.19 | 0.20 | 19 | 0.99 | 40 |
1 | 28.79 | 28.54 | 0.25 | 23 | 1.91 | 80 |
1 1/4 | 35.14 | 34.88 | 0.26 | 26 | 2.86 | 120 |
はんだ付け部の離れた部分から冷やしていく。
銅管は、管厚が鋼管に比べて薄く、また柔らかく、特に軟質銅管はこの傾向が強いので、加工性、施工性がよい反面 、つぶれたり、傷つきやすいという性質を持っています。このため、配管後には異常がないか確認を行ってください。
軟質銅管を何回も曲げたり伸ばしたり加工を繰り返すと、銅管は硬くなり曲げにくくなるので、なるべく一度の曲げ作業で済むようにします。
座屈した銅管は、必ずその部分を切り取って、新しい銅管と交換してください。 座屈したままの銅管を使用すると、将来水漏れが起こる原因となるので、注意してください。
呼称 (インチ) |
手曲げ 半径 |
パイプベンダー |
---|---|---|
1/2 | 250R 以上 | 80R |
3/4 | 350R 以上 | 150R |